カテゴリ
以前の記事
2012年 07月 2012年 05月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 最新のトラックバック
検索
タグ
その他のジャンル
最新の記事
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
この質問。こういったご時世にもかかわらず、未だにたまに受けるから困ったものです。まぁ80%は「MBAなんて意味ねーに決まってる」という考えから来る皮肉なんでしょうけどね。 そんなもん人それぞれ目的や状況が異なるんだから答えも千差万別であり、普段はまじめに答えるのもばからしいので適当に答えているのだが、ふと思い立ったので今日はMBAの効用について考えてみよう。とりあえず効果を定量面と定性面の二つに分けて考えてみる。 <定量効果> 定量効果は投資(学費、生活費、機会損失)に見合うリターンが得られるのかで考えるのが分かりやすい。ここでは社費留学生と自費留学生に分けて考えてみよう。 社費留学の場合を考えれば、学費や生活費の投資はないため、唯一あるのは機会損失であろう。この場合の機会損失とは、留学期間中に成し遂げられたであろう業績をベースとした昇進機会や転職機会損失ということになる。(企業視点から見た機会損失は無視)。日本の会社の場合おもしろいのはMBA留学している間は昇進が止まるという会社が多い。なので昇進の機会損失は実際にある。一方某コンサル会社から社費留学しているドイツ人は、MBAを取得した後は昇進が約束されていて給料も上がるといっていた。(逆にMBAが無いと昇進は遅い) まぁその恩恵を自分で受けておきながら言うのもなんだが、日本のこの仕組みはおかしいと思う。だって、MBAの社費留学生って本来は幹部候補生がなるべきでしょ。でも日系企業の場合は幹部候補生よりも別のロジック(部門間の政治、アナウンス効果、論功行賞的な位置づけ)が働く。MBAに行かせ、その後責任のあるポジションにつかせ、MBA留学で得た知識や人脈を如何なく発揮させるという発想はそもそも無いんでしょう。正直、語学や海外経験が目的なら、語学学校などで十分。学費の高いMBAに行かせる必要は無いと思う。 私費留学の場合を考えると、一番単純な計算は入学前と卒業前でどの程度報酬が増えたか(もしくは将来的に増えそうか)ということであろう。ほとんどの私費MBA学生にとって、キャリアップ/チェンジがMBA取得の最大の目的である。手っ取り早く給料があがるファイナンス業界や、キャリアに箔がつくトップコンサルファームに人気が集まるのはこのためである。このように短期的な効果を数値化するのはわりかし簡単である。難しいのは長期的な効果の定量化であろう。なぜなら10年後のキャリアアップにMBAがどれだけ貢献したかを定量化するのはほぼ不可能である。(要因が増えるので)一方、外資企業だとMBAホルダーで無ければ到達できないポジションや就職できない職種が確かに存在する。ということで、日系企業以外で働く人々にとっては、MBAは将来に向けた必要経費の意味合いもある。 小生は社費留学のため前者の分類となるが、「30代前半~中盤は脂がのって最も仕事が楽しく伸びる時期なのに16カ月も穴をあけるのはもったいない」と上司に言われたことがある。まぁ確かにその一面はあるであろう。ただし、例え20代後半で留学したとしてもキャリアに穴が開くのは事実だし、社費で行く以上、キャリアチェンジ/アップは大して期待できないわけだから結局どのタイミングで行っても同じ気がする(むしろ会社側の損失は異なるでしょうが)。確かに「業績を上げて昇進」という観点での機会損失はあるだろうが、この16カ月で得た(る)ことを考えれば損失はほとんどないと言ってよい。卒業後にきちんと業績を上げれば取り返せるレベルだし。 <定性効果> ま、色々あるでしょうが、いくつか思いついたものを。 - MBA(経営学修士)の学歴 - 経営学の知識 - 英語でのコミュニケーション/ファシリテーション能力向上 - 異文化体験 - 世界中に広がる友人(同級生ネットワーク) - MBA期間中に知り合った人々や卒業生とのネットワーク 上記を見て個々人の人生・キャリアにおいて全く意味が無いという人はいないであろう。まぁ当たり前であるが定性的に見ればMBA留学は間違いなくプラスである。(マイナスなら行く人いないよね) まぁ結局「MBA留学って意味あるの?」の答えは、「定性的に見れば意味あるに決まってるよね。○○を経験したり○○を得る機会なんて普通に働きながらでは絶対に得られない」。一方、私費の場合、「定量的に見れば短期的に意味があるか無いかは就職活動次第だね。長期的な効果は一概にはいえないけど、外資で働いて上目指すんなら必要経費じゃないのかなぁ」ということである。 で、社費の場合は「会社との契約期間中(日系の場合は5年が多い)は辞めないなら、投資ほぼゼロで得がたい人生経験を積めるわけだから定量効果なんて考えること自体がナンセンスなんじゃないの?5年以内に辞職して学費を返金するケースは、辞職後の転職先/起業でどれだけ給与アップしたかで測れるんじゃないかなぁ。長期的な効果になると、特に幹部昇格が約束されているわけでもないし、正直わからないなぁ。」ということかな。まぁ個人的には人生なんて所詮自己満足なんだから本人が満足してる/留学して良かったって思ってるなら意味あるんじゃないの?と思いますが。 ところでこのexicite blogって中国本土からはブロックされていて見れないのね。知らんかった。VPN使ってもアクセス遅いし、どうもいまいちですね。まぁ面倒くさいのでプラットフォームを変える気はいまのところ無いですが、香港MBAのブログ書いてて中国本土から見れないとはなんとも情けない。。
by mtks76
| 2011-08-16 01:47
| Why HKUST
|
ファン申請 |
||