|
by mtks76 カテゴリ
以前の記事
2012年 05月
2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 最新のコメント
最新のトラックバック
検索
最新の記事
お気に入りブログ
ファン
|
ブログの更新がまた停滞してしまった。お気づきの方も多いと思うが、小生は既にISBでの授業を終え先日帰国している。そして悲しいかな、社費留学生のため帰国の翌日から出勤して業務を開始している。いつまで日本にいるか今のところわからないけど、HKUSTやISBに関する質問や相談がある方は、東京であれば会えますのでお気軽に左上のメールまでご連絡ください。 さて、なんか同じこと繰り返すことになるが、こういうタイトルの方が、これからアジアのMBAを目指す人たちにはきっとわかりやすいだろうということで、HKUST vs ISBの総まとめをしておきたいと思います。 ---------------------------------------------------------- 1)ロケーション HKUST:香港(深浅にパートタイム用の分校あり) ISB:インド・ハイデラバード(来年よりインド北部に新キャンパス開設予定) 2)特色 HKUST:ファイナンス・チャイナビジネスの授業が売り。あと生徒・教授の多様性(国籍)にもこだわり。ファイナンス業界への就職に強い。Bスクールとしては香港内では一番と認知されているが、大学自体の知名度はHKUやCUHKに及ばず、恐らく外国で就職活動する際は、同等かそれ以下に扱わてしまう可能性がある。 ISB:戦略系に強み。コンサルティング業界への就職に強い。99%はインド人のローカル学校。ただし、インド内でのBスクールとしての評判は他の追随を許さずピカ一。インド内のBスクールで応募に際して職務経験を義務付けているのはISBだけ。 3)規模 HKUST:1学年115人(今年は99人だそう) ISB: 1学年550人。 学校の歴史で見るとHKUSTは22年で、ISBは10年だが、アルムナイの数は圧倒的にISBの方が多い。USTは最近は100人規模だけど、数年前までは50人くらいしかおらず、しかも殆どの生徒はローカル(香港人)で占められていたため、アルムナイ増加速度が遅い。 4)授業・教授 HKUST:ファイナス系の授業は秀逸。チャイナ系はまぁまぁ。それ以外はいまいち。授業の選択肢も少ない。 ISB:戦略系の授業とファイナンス系の授業は良い教授が多い(・・らしい。受講してないからわかりません)。マーケティングやオペレーション、ITなどの授業も充実しており、選択肢はUSTに比べると圧倒的に多い。まぁここは規模の違いが出ているのだろう。 個人的にISBの授業・教授の質は非常に高いと思う。教授は殆どがインド人だが、多くの欧米の有名Bスクールのインド人教授達が自国のBスクールを支援しようと客員教授としてやってきてくれている。 一方で、ISBでは ”お、この教授は” というような名物教授には出会えなかった。USTは教授の品質にばらつきがあるものの、個性的な人気教授が多かったように思う。グローバルマクロ経済のインド系アメリカ人教授Rや、VC&PEやネゴシエーションの元弁護士・投資家のアメリカ人L、コーポレートファイナンスのインド人教授Jなど、なんかちょっと変わっていたけど、彼らのクラスは本当に秀逸だった。また、USTは生徒だけでなく、教授陣も非常に国籍豊かであった。(小生の場合、中国人教授は2人、香港人教授は1人だけであった) まぁこれは個人的な感覚だし、ISBではたったの7コースしかとっていないのだから比較するのもおかしいが、それでも小生は比較的超人気コースを取得していたのだから一人くらい名物教授に出会ってもよさそうなものである。大半はGood教授なのだが、Great教授には出会えなかったように思う。 ちなみに、ウォートンMBAから来ていたアメリカ人で、中国本土の某有名Bスクールで交換留学生として1ターム過ごした後、2ターム目にISBにやってきたツワモノ交換留学生がいたが、彼言わく、「中国某校の授業のレベルはジョーク。ISBのレベルは質・量共に及第点」だそうである。HKUSTも彼に言わせるともしかしたらジョークになってしまうかもしれない(人から聞いた話を転載しているだけで悪意は何もないです。正確な情報はきちんとそれぞれの学校に通う人達に話を聞いてください)。 ただ、ISBにもぬぐい難いマイナス点がある。それはワークロードが多すぎること。多分勉強の負荷が小さすぎるとインド人は勉強した気にならないのだろう(もともとそういう教育環境で育ってきているので)。頭を絞りながらじっくりと課題に取り組む時間が持てるのはきわめて稀で量・スピード重視で授業は進む。 5)生徒 HKUST:多様性が売りの学校のため、マイノリティ感をクラスで感じたことはない。中華系がもちろん多めではあるが、アジアMBAではNo1の多様性である。 ISB:フルタイム生徒のうち98%がインド人。エクスチェンジ生が15人程度いたが、どの授業・グループワークに参加しても(当たり前だけど)インド人が大半。 まぁこの辺の評価は目的によって異なるわけで、特定の国に住み、その国の人たち(中国人やインド人)とネットワークを作ることが目的であればISBのような学校が良いし、小生のように、あまり偏りたくない場合はUSTのほうがよい。 生徒のレベルは一概には比較できないが、ISBの生徒達はインド随一のエリート中のエリート達であることは間違いない。ただ、一方で、インド工科大学→外資系企業でエンジニア→ISBといったお決まりのエリートコースを歩んだバックグラウンドを持つ生徒が多いのも事実であり、プロファイルの多様性で言うとUSTに分がある。 6)成績評価 これについては以前詳しく書いたのでこちらを参照 7)就職 HKUST:香港、上海、北京、シンガポールなど。中国人・香港人、あと中華系東南アジア人など、いわゆるマンダリンネイティブ組みは香港でも比較的就職が見つかりやすい。それ以外は、自国での就職かシンガポール狙いになりがち。シンガポール就職支援の強化はまだこれからという感じ。ということでUSTの目下最大の課題は外国人留学生の就職支援である。香港の戦略的位置づけがこれまで以上に中国寄りになってきている昨今、、ネイティブレベルのマンダリンはもはや必須に近くなりつつあり、今後どうやって留学生の就職サポートをしていこうかと、スクールも頭を悩ませていることであろう。なぜUSTがこれだけ多くの外国人留学生を集められるのかというと、やはり香港という都市の魅力が大きいわけで、そこで就職できないとなると今後はシンガポールや中国本土のBスクールに良い外国人生徒が流れていってしまう可能性がある。 ちなみに、ファイナンス業界が就職の中心なので、わが同級生達の就職活動におけるライバルは、CUHKやHKUではなく、欧米のトップBスクールを卒業する中国人達なのである。USTの知名度はまだ欧米トップBスクールと肩を並べるレベルではなく、皆就職活動には苦労している。今後高ランキングを梃子にした効果的なマーケティングをMBAオフィスには期待したい。 ISB:多くのトップコンサルファームや金融機関をはじめとする外資系企業、大手ローカル企業がキャンパスまで足を運ぶ。大手戦略コンサルファームなども毎年数十人規模でISBから採用していく。なので既に多くのアルムナイが各企業で活躍している。一方、ロケーションはインドオフィスが中心。また、他インド人同様の採用ルートに乗っかるのは外国人には非常に厳しい。ほぼチャンスなしと見てよいだろう。なぜなら外資系企業はインド国内のローカルナレッジ・人脈を持つ優秀なローカル学生を求めてキャンパスに訪れている。インターナショナル経験を豊富に持つインド人は豊富にいるので、外国人を雇うメリットは特定の外国語スピーカーが必要という以外には殆どない。逆にインドのローカル企業が今後海外にどんどん打って出て行くような状況になれば留学生にもチャンスが出てくるかもしれないけど。 -------------------- 久々にブログ書いたらすっかり夜更かししてしまった。明日も仕事だしそろそろ寝ないと。そうそう、HKUSTは最新のFinancial Times(FT)のランキングで10位でした。今年からFTの方針変更で、中国本土の生徒/教授がインターナショナル人材としてカウントされなくなったらしく、当初は相当順位が下がるのではないかと思っていたが、3年連続10位以内をキープしたのは立派の一言である。 (去年は6位で一昨年9位だから下がってはいるのだけどこのレベルであれば誤差の範囲でしょ) さぁ次回こそはMBA留学全体の総括をしたい。。。
(前回からのつづき) 小生のISBでの平日の平均睡眠時間は4時間くらい(特に後半)。コアターム中ならまだしもエレクティブタームにもかかわらずである。しかもISBのほとんどの生徒が小生と同様の状況である。しかし、この状況はプログラムのワークロードの多さだけが原因ではないのも事実である。相対的に見てインド人と行うグループワークの生産性は非常に低いように感じる。(そしてMBAでは殆どの課題がグループワーク中心で行わる。。。)これはインド人特有の性質(文化)に強く関係があるように感じる。 代表的な例を挙げてみる。MBAでよく使われる用語に”Free Rider”という言葉がある。これは例えばメンバーにもかかわらずグループワークに全く貢献しないで、名前だけ書いて成績だけシェアしてもらう生徒のことを指すのだが、これが絶対に悪いかというと必ずしもそうではなく、グループワーク中心のMBAで、困ったときに助け合うのはお互い様であり、「今は他のプロジェクトで忙しくて時間が取れないけど、次回その分多くがんばるから今回のアサインメントでのワークは免除させてくれ」という One Time Free Rider は基本的には問題がないと思っている。かくいう小生もUST時代は随分チームメート達に助けられてきた。特に最初の学期などは全クラスでチームが同じだったため、メンバー間で課題を手分けしてやっていた。 しかし、インド人はOne timeであってもこのFree Riderになることをひどく嫌う人が多い。マルチワークに追われどうしようも無いような時でも、とにかく最初は何が何でも貢献している姿勢を見せようとする。 そして時間があろうと無かろうと絶対にNoと言わない。そう、インド人にとってNoということは恥なのである。しかし、実際に彼らは忙しくて時間が無い。そこで何が起こるかというと、ミーティング時間は大体夜の10時以降、それでも時間通りに始まることは稀で、開始時間については30分はバッファーを見ておいた方が良い。そしていざ始まっても、幾人かは事前準備もせず、資料もメールも読まず、手も動かさないで、ミーティングにだけ出てきて、とにかく思い付きで口を動かすという現象が頻発する(もちろん全員ではく、あくまでも悪い一例として。)なのでミーティングの効率は非常に悪い。小生としては時間が無いなら素直にそう言ってもらい、次回がんばってもらう方がよっぽど良いのだが、Free ridingはとにかくインド人の美学に反するようである。 最初の頃はとにかく生産性のある仕事を早く始めるべく、不毛な会話を早く終わらせることに苦心したのだが、最後のほうは、ミーティング開始時はとにかく皆にしゃべりたいだけしゃべらせて、成果物につながる生産的な作業開始はしゃべり疲れが出てくる20分後からだなと割り切り、体力を温存していた。 まぁ色々ストレスが溜まることもあったが、アカデミックの世界で、秀才中の秀才であるISBのインド人達と競争する経験をできたことは非常に収穫であり、今後につながる大きな自信となった。 ちなみにマイナス面ばかりをクローズアップしてしまったが、インド人クラスメート達は本当にフレンドリーで皆どこを歩いていても気軽に声をかけてくる(こちらは名前と顔が一致しないことが多いのだが。。)また、インド人達の持つホスピタリティは本当に圧巻で、先日デリー・ムンバイにそれぞれHKUSTの友人を訪ねたが、ここには書ききれないほど、厚いもてなしを受けた。また、ISBで一番仲の良かったプネ出身のインド人Mなども、常日頃から小生のことを気にかけてくれていて、ちょくちょく部屋を訪れては課題の山に埋もれストレス絶頂だった小生を励ましてくれたり、旅行中ですらちょくちょくメッセージを送ってきて無事(生死?笑)を確認してきた。まぁ小生の場合、HKUST時代からその傾向があり、周りの友人は何かと気にかけてくれていたように思う。旅行に一緒に行っても全部回りの奴らがアレンジ・交渉をやってくれるため、いつも大して予定も把握しないまま誘われるがままに参加していた。有難いやら情けないやら。。。 More or less、小生は結構インドとインド人達が好きである。個人的には中国よりも水が合う気がする。体調もほとんど壊さなかったしね。
繰り返しになる点もあるが、インド人達に囲まれて学んだ3ヶ月の振り返ってみたいと思う。誤解を生む表現も多々あると思うが、ただの個人ブログなのでそういう見方もあるかくらいで流してもらいたい。 ------ 幼少期から競争を義務付けられ、それに勝ち抜いてきたISBのインド人達にとって、ISBの競争環境は日常的なものである。殆どの生徒達がトップコンサルティングファームや外資金融機関への就職を夢見て、朝から晩まで勉強に明け暮れている。12億人の中に埋もれないために、そして選び抜かれたISBの同級生550人の中でも際立ち、就職活動を有利に進めるべく、成績や達成に対するこだわりは並大抵ではない。加えて、成績だけでなく、CV(履歴書)を彩るべく、皆、授業以外にも複数のアクティビティ(コンペティション、プロジェクト)に参加している。ISBの競争の厳しさに比べると、日本の大学はもとより、香港(HKUST)ですら緩いと感じざるを得ない。(“際立つ”ことの重要性は中国も似たような状況にあるのであろう。HKUSTでも一番勉強に時間を費やしてしていたのは本土の中国人達だった)。 インド人は授業中のパフォーマンスも高く、少しでも多く発言してポイントを稼ごうととにかく良く手があがる。(質よりも量重視だけど) なお、HKUSTのルールで、交換留学先では、半分以上のコースでB以上のグレードを取らないと取得したクレジットをバックできないという規定があり、小生もUST時代には感じたことの無い高いプレッシャーの中で彼らに混じって成績を競いあってきた。「半分B」というと一見簡単そうに聞こえるが、ISBのフルタイム外国人留学生達(インド人以外)の成績を聞くと、B未満の成績は日常茶飯で取っており、全平均がBを下回っている生徒もいる。英語ネイティブのインド人秀才達と競うのがどれだけ大変かを物語っている。 ここで、MBAのグレードの仕組みを簡単に説明しておこう。 まずHKUSTの場合だが、ABCDの4つのレターがあり、それぞれがB+、B、B-のような三段階になっている。そして全成績の平均はBを超える必要があり、それを達成できないと卒業できない。 ちなみに、HKUSTでB以上を取得するのは非常に簡単である。というよりもBはほぼ最低グレードといってよい。かくいう小生もHKUSTではB未満の成績はひとつも取っていないし、Bも数えるほどしかない。成績の大半はA-とB+で、A+はともかくAはがんばれば結構普通に取れる。小生の成績は中の上くらいで、正確なGPAは忘れたが、平均A-弱くらいだと思う。 誤解を恐れずに言えば、HKUSTの成績評価はきわめて曖昧である。一応ガイドラインがあるようだが、教授によってムラがありすぎるし、成績も突然ぽこっとレターだけアナウンスされ、その内訳がどうなっているのかわかりにくい。例えば、小生が取ったInternational Growthのイギリス人教授は、成績評価が非常に厳しく、受講生の大多数はBで、B-やC+を取った生徒も結構いた。恐らく正規分布にのっとってきちっと成績評価を行っていたのだと思う。一方で、Organization Managementのアメリカ人教授などは、成績発行が大幅に遅れた後ろめたさもあったのか、なんか今年のみんなはがんばったので例年に比べて平均が高くてうれしいとか言って、軒並み成績が良かった。恐らく平均A-くらいだったんじゃないかと想定される。 一方、ISBの場合は、グレードのレターはABCDと一緒だが、それぞれに2段階しかなく、成績の最高はA、次いでA-、B、B-と続く。また、成績評価は完全に正規分布に従って行われており、中間値は3.1か3.2くらいだったと思う。つまり、クラス全体のど真ん中だと成績はBであり、恐らく上位70%くらいには入っていないとB未満となる。HKUSTのように、とりあえず出席と宿題を提出しておけばBは大丈夫というような環境ではない。しかもISBの場合は、成績を構成する各要素の詳細まで明示される。中間・期末試験の点数だけでなく、クラスパーティシペーション、各課題、グループプレゼンなどの各要素で、成績に占めるWeight, Mean、得点が提示される。しかも、殆どのコースで、課題提出の数日後には得点とMeanがアナウンスされるから驚きである。 また、ISBでは試験や課題の点数発表後には必ずレビューセッションというものが開かれる。それぞれのコースにレビュー部屋が割り当てられ、決まったタイムスロットの間、模範解答と答案用紙を参照しながら評価に不満や疑問があればクレームをつける権利が与えられている。小生も前期のある科目で期末試験のレビューセッションに行ったことがあるが、驚くことにレビュー部屋には多くの生徒がいて、模範解答と自分の答案を真剣に照らし合わせながら、せっせとクレーム票を書き込んでいた。 HKUSTでももちろん期末試験の答案用紙を参照することはできるが、このような大掛かりでシステマチックなものではなかったように思う。クレームもシステム化されているわけではなく、グレードが出揃ってから個別に教授を訪れる程度である。それでグレードが変わったという話は聞いたことがない。(ちなみに小生はUSTでは一度もレビューをしたことない。) 誤解しないでいただきたいが、HKUSTの生徒が成績に対してこだわりがないとか、レベルが低いとか、そういうことを言っているのではない。少なくともフルタイムの生徒は成績が就職(≒将来の投資回収)に直結するため、良い成績を取るに越したことはないし、皆一生懸命勉強している。生徒の質にしてもHKUSTが負けているということでは決してない。個人的にはクラスメートに多様性があるため、ディスカッション内容も多様になったり、クラスサイズが小さいので、授業に対する参加度合いが高かったりと、HKUSTのスタイルの方が好きである。 ただ、一点確実に違うのは、香港の企業は戦略コンサルを除けばそれほど成績を重視しない。国籍・言語・学歴・職歴など、人種の多様性が相まって、成績以外の評価軸が多いからであろう。一方、ISBの場合は、国籍・言語・学歴は皆ほぼ同じ、職歴すら似通っているため(代表例は国内の著名理工大学を卒業し、エンジニアとして働く)、成績で足きりをせざるを得ないのだと思われる。これはISBに限ったことではく、彼らは幼少の頃から同様の競争環境にずっと身を置いてこれまで戦ってきている。なのでISB生徒の成績に対するこだわりの強さは、並大抵のものではない。 つづく
ついにISBでの全授業が終了したため、日本帰国前の少しの時間を利用してムンバイ・デリー・アゴラへと、USTの友人を訪れていた。超短期で多少トラブルにも見舞われたが友人達のサポートとホスピタリティのおかげで本当に充実した旅となった。やはり持つべきものは友人である。彼らが日本や小生の滞在場所に来たときは全力でもてなしてやりたい。 12月は勉強が過酷すぎてブログ更新をサボっていたのでこれから数回に分けてISB交換留学そしてMBA全体のしめくくりを行いたいと思う。 今回はISBの最終学期に受講した授業の概要を記録しておきたいと思う。 ①Business Intelligence and Data Mining 教授:イスラエル人・女性。 表題の通り、あるビジネス課題に対して、大量のデータを使って傾向分析や将来予測を行うための統計学、方法論、手順、ツール(XLMiner、Spotfire)使用方法を学ぶ授業。個人課題・リーディング・プロジェクトのワークロードは膨大だったが、非常に実践的な内容なのと教授・授業の構成が秀逸で学びがいのある授業であった。最終プロジェクトは実データを使ったボリウッドムービーのヒット予測モデルの構築。最終クラスで行ったグループプレゼン大会で、小生のチームはクラスメートからの投票で決まるクラス最優秀チーム賞を受賞した。誰もが興味を持てるテーマであったこと、インド人Sのプレゼンが秀逸だったのが要因だろう。 MBAも終盤になってくると概念的・理論的な授業はどうも受け付けなくなる。多分もうおなかいっぱいなのだろう。頭にも大して入ってこないし。逆にデータ・ツール中心のこの授業は非常に実践的で今期最も勉強してて面白かった授業である。 ②Logistics and Supply Chain Management 教授・アメリカ人・男性。MITからの客員教授で、うわさでは来年から北部に新設される新キャンパスの目玉教授として今年から招聘されたらしい。 サプライチェーンマネジメント理論をベストプラクティスと呼ばれるケースを通じて学ぶわけだが、毎授業2~3という大量のケースの事前読み込み・分析しなければならず、合計20本以上のケースとなる。時間の制約上、全部をきちんと読み込むことは小生には不可能である。ということで提出課題以外のケースは斜め読みするだけで授業に参加せざるを得なくなる。1クラス最低1~2回は発言しようと心がけていたが、やはりしっかり読み込んでいない課題でディスカッションに参加するのは難しい。ここでネイティブであるインド人との決定的な差が出る。隣の席のインド人などは、いつも授業中にその場でケースをさらーと読んで、がんがん発言していた。小生の英語力ではあれは真似できん。。クラスサイズが大きく、一クラス80人くらいのためディスカッションに参加するにはそれなりに気合が必要である。 ちなみにケースはDELL、Southeast Airline、Walmart、McDonaldなどの定番企業はもとより、Seven Eleven Japan やLi-Fung、Taiwan Shanzhai、Taiwan Tractorsなどアジアのケースも数多く出てくる。また、個別のケースにはなっていないが、教授がトヨタに詳しく、トヨタの話はとにかく色々なスライドで頻繁に出てくる。 Seven Eleven JapanはITを活用したTriple A (Agile, Adaptable, Aligned)サプライチェーンの事例として扱われており、店舗システムや需要予測システム、ロジスティクス が世界のベストプラクティスとしてこのように紹介されていた。まあ取り立てて新しい内容もなく、頭の整理になったくらいか。。これも人気授業のひとつなのだが小生的にはぎりぎり及第点レベルのクラスである。 提出課題は上記のケース中から自分の好きな4つのケースを選んで3ページくらいで分析を行うというもの。それに加え最終プロジェクトとして実在する同業2社のサプライチェーンモデルの比較分析を行うのだが、小生のチームでは、Amazon.com VS Flipkart(インドのアマゾンと呼ばれるE-commerce)を選択。 ケース分析レポートはまあ良いが、最終レポートの出来は個人的にいまいちで、時間があれば全面書き直したいところである(ていうか仕事なら絶対書きなおす)。内容・テーマが悪いというよりも、構成が悪く、非常に読みにくい。しかし、時間的な制約とチームの合意に反対してまでそれをやるモチベーションも沸かず、中途半端な形で終えてしまった。まぁMBAではどうしても選択と集中が必要になってくるのでしょうがないといえばそれまでだが。 ③Negotiation Analysis 教授:インド人・男性。ISBの超人気教授の一人でISBでMBAを取得している(多分初じゃないのかな?)。殆どのビットポイントをこのクラスを取得するために費やした生徒もいるくらい。(ちなみに交換留学生は優遇されているので普通に取れます) 想像通り、毎日がネゴシエーションのインド人達とのネゴシエーションは困難を極めるが、その分学びがいもあるだろうと思い受講。 交渉術をこれまで体系的に学んだことは無かったので、なるほどなと思う内容もあるが、取り立てて特筆すべき教授・授業でもないし、なぜあれほどまでに人気があるのか良くわからない。前から感じていたがどうも小生の授業・教授への評価ポイントは他の生徒とは違うようである。 ちなみに小生がチームプロジェクトとして実施した「外国人 vs Auto-Driver(インドのバイク型タクシー)ネゴシエーションの実践と対策」のプレゼンテーションは、クラスで大喝采を浴び、生徒からの投票で決まる個人賞の一つ"Most distinguished Negotiator"の栄冠を最後のクラスで受賞した。(他にはMost effective negotiator とか most prepared negotiatorとか)ちなみにこれはこの授業の最後というだけでなく、小生のMBA全体を通しての最後のクラスであった。まぁ実際に小生(日本人)のオートリクシャーとの交渉現場をビデオに撮って放映したり、日本人・中国人のネゴシエーション文化などを紹介したりと、マイノリティーであることを逆手に取った”特色”を出したのが良かったのだろう。 キャラ得な部分も大きいが、何にせよ最後にISBでなんらかの爪跡を残せたということでここは素直に喜んでおこう。加えて、ISBの中でも授業中の発言に重きが置かれているこの科目で、なんとクラスパーティシペーション満点を取ることができた。発言回数は彼らには勝てないのでとにかく発言の際は質を重視した。それをきちんと評価してもらえたということだろう。個人的にはへんてこな個人賞よりもこちらのほうがうれしい。 ④Trading Strategies and Systems 教授・インド系アメリカ人・男性。NYUからの客員教授。 データ・テクノロジー(IT)を駆使して短期金融取引の基本戦略・メソッドを学ぶ授業。授業ではExcelを用いてキャリー取引、スプレッド取引、トレンドフォワーディング取引などのシステムを構築し、市場の不条理を利用した短期取引戦略の理論と効果を理解する。毎回Excelを使った大量データの分析・モデル構築が必要で、1課題につき5~7時間は必要。今期最も時間を費やした授業といえる。最初は用語の意味すらわからない状態から始まり、TAに助けてもらいながらなんとか切り抜けてきた感じなのだが、驚くことに全課題で満点を取ることができた。(ISBで良いと思うのは、最終的な成績評価につながる各課題やプレゼン評価、クラスパーティシペーションの点数が明瞭・迅速にアナウンスされる点である) ちなみにこの授業のコンセプトと対になるのは、HKUSTで取得した名物教授RのValue Investerの授業。いわゆるウォーレン・バフェットのような長期投資を前提とした投資理論である。 最終プロジェクトは個人課題でテーマは何でも良しということだったので小生が選んだのは「円為替取引戦略の構築(この日本語あってるのかな?)」。コースを通じて学んできた各種メソッドを、米ドル/円、ユーロ/円 などの円為替取引に適用してみて実用可能かを分析評価する。この最終プロジェクト、データをそろえるのに結構時間を取られてしまったのと大量のExcelワークで、最終的に計40時間以上を費やしたWord 35ページ、Excel 20シート以上の超大作となってしまった。まぁやりきった感はある。教授のレポートへの評価が楽しみである。
先週末はタームとタームの間を使って初めてのインド国内旅行。交換留学生とローカル生徒数人でGOAというリゾート地に行ってきた。ハイデラバードから飛行機で1時間ちょっと。もともとポルトガルの植民地だったこともあり、インドでは珍しいクリスチャンタウンで、ビーチだけでなくポルトガル色を残した町めぐりが楽しめる。多くの教会もあり、タクシーの運転手(もちろんインド人)は自分はカソリックだと言っていた。結局3日の滞在中1日はビーチではなくオールド・ゴアと呼ばれる旧植民地外の観光に費やした。ビーチは東南アジアに比べちゃうとたいしたこと無いけどまぁリゾート地としてはそこそこ楽しめる。しかし、ロシア人多かったな。 ところで上記とは全然関係ない話だが、ローカルの友人いわく、インドでは未だ90%がアレンジマリッジ(お見合い結婚)だそうである。その友人も卒業後は1年以内にアレンジマリッジすることが家族に決められていて、キャンパス内で彼女を作るモチベーションもないとのことである。ただし、彼を見ているとアレンジマレッジが嫌ということでは決して無い。というのも基本的には家族が選んできたリストの中から容姿をベースに複数人をピックアップし、会ってみて決めるのだという。男性の方に選択権があり、女性のほうにはあまり無いらしいからたまったものではない。無論、地域・宗教・家系にもよるわけで、アレンジマリッジしか家族が絶対に認めてくれないという奴もいれば、恋愛結婚も場合によっては家族と交渉(?)可能という奴もいたり、欧米育ちでそんなの全く関係ないという奴もいたりとさまざまである。この話をしてくれた私の友人はプネ出身なのだが、基本的には同じカーストで同じ宗教の人と結婚しなければならないらしい。政府公式には廃止されているのだけど未だインドにはカースト制度がいたるところで根強く残っている。ちなみにISB内にも何組かカップルがいるが、実は双方とも親が決めた許婚が地元にいたりしたり、アレンジマリッジ以外認められないので卒業後は恋愛を続けられないなど、結構ややこしい事情を持つカップルが多いらしい。 あと、インド人には肌の色が重要らしい。色が黒いとどんなに容姿端麗で高学歴でも嫁の貰い手がいないそうである。実際、ISBには非常に褐色で容姿端麗なクラスメートがいるのだが、ローカルの生徒にいわせると彼女は眼中にも入らないらしい。色の黒い嫁をもらうと親戚中から一同総スカンを食らうと言っている奴もいるくらいである。いやはや肌の色で一生が決まるとはなんとも立派な差別国家である。(小生からすると皆大してかわらないのだが。。) ということで、インドで晩婚とかが問題になることはなく、今後も人口は増え続けていくであろう。未だ30歳未満が人口の50%以上を占めている。そういえばどっかで2050年以降はインドがアメリカ・中国を抜いてGDP世界第一位ととなり、その後100年は続くという研究レポートをみたな。(ゴールドマンだったかな?) ちなみに話は変わるが、色々あって今期は4コースを取らなければならなくなりそうである。前にも書いたが授業は非常にディマンディングで4コースはローカルの生徒と同じかそれ以上なくらいで地獄の最終学期が待っている。あー結局あんま旅行できないな。せめて大都市だけは行っとかないと。。。
前回に引き続き、ISBの特徴(所感)を記載します。今回は授業以外について。 ○キャンパス内パーティ ISBのキャンパスは、ハイデラバードでもかなり都心から離れているので近くのショッピングモールに行くのもオートリクシャー(タイのトゥクトゥクみたいなもの)で片道20分以上かかる。また、近くにバーやお酒を飲める場所はほとんど無く、あっても12時前にはしまってしまう(ムスリムの町なので)。 じゃあローカルのクラスメートは全員酒を飲まないかというと、全然そんなことはなく、そこは巨大国家インド、ベジタリアンもいれば、豚肉でも牛肉でもなんでも食べる奴もいるし、酒を飲む奴、飲まない奴と多種多様である。ISBはインド国内ではぴかいちのビジネススクールなので、インド全土からのエリート達が集まっており、中には海外生活が長くすっかり欧米化している生徒もいれば、ターバンを巻いている生徒もいるし、女性でも普通に肩を出し、短いスカートを履いている人もいるのである。 では、酒をこよなく愛するパーティアニマル達はどうしているのかというと、アルコール類を外部調達(電話一本で配達してくれる)し、キャンパス内の誰かの部屋で集まって(もしくはその一角がパーティ会場となって)パーティを開いたり、オフィシャルなイベントを企画し(多分スクール公認なんだと思う)、屋外のダンスパーティ広場(そんなのもある)に出店や出張バーを呼んでパーティを開催するなどのケースがある。560人いるので大体毎日誰かの誕生日があり、ほぼ毎日、キャンパス内のどこかで何かしらのパーティが開催されている。週末ともなればそれこそ四方八方から音楽や笑い声が聞こえてくるのである。 ○ヒングリッシュ これはやっぱり苦しみます。教授のレクチャーはともかくクラスメートの授業中のコメントが非常に聞き取りにくい。彼らはほぼネイティブなのでしゃべるのも早いし、インド人アクセント(ヒングリッシュね)が強い人も多い。前にも書いたけど後列に座らされているのもマイナス。まぁこれはもう慣れるしかないですね。ということで授業中はすごい集中してないとすぐ迷子になる。教授も理解度の確認などはせずどんどん前に進んでいきます。1回あたりの授業時間が短いからってのもあるのだろうけど。HKUSTは良くも悪くもノンネイティブが多かったので、教授達も学生達の理解度合いを確認しながら進めてくれたり、グループワークでも後半は英語で苦労することはほとんどなくなっていが、ここは全員がネイティブ(ヒングリッシュ)なのと、ローカルじゃなきゃわからないコンテキストも授業中に結構頻繁に出てくるのでそれなりに苦しみます。あと、小生はいまだ高速英語の聞き取りが苦手の様子。最近はしゃべるほうがストレスが少ない。ローカルが多いアメリカのBスクールに留学している人達はこんな感じなんでだろうか。USTの香港人や中国人の英語が懐かしい。。。 ○体臭 インド人は体臭がきついとよくいわれますがISBではまったくといって良いほど感じません。皆非常に気を使っているし、良いもん食ってるからかな。 ○就職活動 最近始まったばかりなのだが、さすがインドNo.1のビジネススクールだけあって、超有名どころが毎週わんさか会社説明会やインタビューにやってくる。具体的にはGE、シーメンス、BCG、マッキンゼーなどが来ていた。金融はこれからっぽい。去年は日本の会社はNECやNTTが来たらしい。HKUSTと違うのはすべてのプロセスが学校内で行われる点。HKUSTの場合は、会社説明会はまだしも、インタビューはほぼ先方で行われていたし、キャリアサービスを頼らずに独自に応募している奴らも多かった。それに応募する国も香港だけじゃないし、何よりも我々の競争相手はCUHKやHKUよりも、欧米の一流ビジネススクールに通う香港人・中国人達なのである。したがって、黙っていても向こうから勝手にこちらまで来てくれるという状況では全くない。 ところが、こちらだと(場所が場所というのもあるのだが)黙っていても向こうからわんさかやってきてくれる。まず、今年中はグローバル企業を中心にリプレースメントが行われ、1月からはローカル企業も続々とキャンパスにやってくるらしい。HKUSTでは不満が多かったキャリアサービスも、ISBのは非常に体系だっていて良く機能しているように見える。 ただ、皆横一列でよーいドンだから競争も激しいわけで、例えばBCGへの応募が始まったらしいのだが、全560人中、なんと半分以上の320人近く応募したらしい。 基本的にインド人かつローカルに人脈のある優秀な人材がほしいという企業が来る。こちら側にしてみてもそのプロファイルにぴったりの人材が95%以上いるわけである。また、ISBにはもともとインドの成長性にかけ、将来もインドに根をはるべく欧米のBスクールではなくあえてローカルを選んでいるという生徒が多い。まさに需要と供給が完全に一致している。ちなみに留学生(外人)だとISBのキャリアサービスだけに頼って就職先を探すのはきっと厳しいのではないだろか。きっと独自ルートでの調査・活動も必要でしょうね。そういう意味ではISBもこれからインターナショナル化が進んでいけばHKUSTのような課題も出てくるんでしょう。 ○課外活動 セミナーなどは就職系のクラブ主催でかなり頻繁に開催されている。そのほか、前回ちらっと触れた多数のケースコンペティションや、GEなどの実企業がISB学生に提供しているプロジェクトへの参加など、とにかく勉強以外にやることが無くて困るということは無い。(なので、皆忙しくて首も回らない状況になっているのだが。。。) ちなみに先日、ファイナンスクラブ主催のインドPE・VCセミナーに参加してみましたが、基調講演でゴールドマンサックスの人が、日本の将来性について、市場規模が大きくてもイノベーションが無いから投資対象にもならないとぼろくそに言っていました。 ○その他 ・目の前にゴルフ場があり結構遊べる。(クラブをレンタルしても1ラウンド2000円程度) ・ジムやプール、サッカー場やテニス場、クリケット場に卓球台、バトミントンにバスケットボールコートなど、運動施設は本当に充実している。インド文化にあまり興味が無く、勉強に集中したいため外に出なくても全く苦痛じゃない人にはこのキャンパスは最高でしょうね。(そんな人留学生にはまずいないと思うけど)
さてさて、また更新が遅れてしまったがISBでの生活で特徴的な点を列挙しておきます。あくまでも小生の少ない経験+他の生徒達(主に交換留学生)との意見交換を通じての所感なのであくまでも参考程度に。。 まずは授業についての所感から。 ○コース選択肢が豊富 エレクティブコースの選択肢はHKUSTに比べると圧倒的に豊富だと思う。ファイナンス系は同程度だが、マーケティングやコンサル系はこちらの方が圧倒的に充実している。まぁ560人生徒がいるので当然なのかもしれないが。教授の大半はインド人だが、欧米の一流B-SchoolのVisit教授も結構いる。人気授業ともなるとそれはもう非常に厳しい倍率のビッドとなり、取りたい授業が取れないケースも多い。HKUSTのようにほぼ全員がとりたい授業を取れるという状況ではない。ただし、交換留学生は非常に優遇されていて、全クラスに交換留学生枠が5つ用意されているため時間帯にこだわらなければ、どんな人気授業でも取れないという状況になることはほとんど無い。 ○課題の量が半端じゃない ISBは一年のコースのため、ひとつのコースを取ると週に2コマの授業を受けることになる。 ・HKUSTだと1コース3.5時間の授業を週に1回×8回の合計28コンタクト時間。 ・ISBだと1コース2時間の授業を週に2回(例;月2時間、水2時間)×5回(試験除く)の合計20コンタクト時間 といった感じ。 そして、ほぼすべての授業で毎回課題が出て、しかもその課題も1授業1つではなくて、グループワーク、リーディング系、アナリシス分析など2つ3つと平気で重ねて出す教授が多いもんだから生徒は課題をこなすのに毎日大忙しである。 小生の場合は現在3つの授業(週6コマ)で、1つはpass/failのゲストスピーカー中心の授業のためまぁなんとか回っているが周りはかなり大変そうである。特にファイナンス系を中心にとっている人は課題の量も多く大変そう。ちなみにフルタイムの生徒は大半が1ターム4か5つの授業を受講。 課題が多い反面、課題の内容は比較的簡単に感じる。また、生徒の品質に対するこだわりもHKUSTに比べると低いように感じる。というよりも課題が多すぎて時間をかけて頭を使ってじっくりと課題を考える時間がなく、皆やっつけで片付けている感が否めない。さらにコアコースと違い、選択授業が皆ばらばらなもんだから、グループワープの時間もなかなか決められないし、皆あまり準備もしてこない。(もちろん中にはちゃんとしているメンバーもいます。あくまでも相対的な話) また、ISBはケースコンペティションやらなんやらのイベントがめちゃくちゃ多く(多くはインド内のみかISB内のみといったローカルなもの)、中には5つの授業(週10コマ)を受講して2つのケースコンペに参加しているなんていう生徒もいる。どうやって生き延びているんだろう。 まぁ質より量という感じでしょうか。生徒の中には」「これこそリアルなビジネスで生きるタイムマネジメントだ」なんていう人もいるけど、どうでしょうか。個人的にはやっつけ感がどうしても否めない。1年のプログラムってみんなこんな感じなのかな?コアのときはもっとすごかったらしく、朝4時からグループミーティングなんてのも良くあったそう。HKUSTもコアの時はかなりのワークロードだと思ったけど今思えばここまでではなかったかな。でも手はともかく頭はもっと使っていた気がする。 ○実践的な内容が多い アカデミックなセオリーよりもツール(例:ExcelにAdd-onするマーケティングの分析ツールやGoogle Analysis)などを使っての分析系の授業・課題が多く、かなり実践的に感じる。まぁここは好き嫌いがわかれるでしょうが。 ○どこにいってもマイノリティ さて当たり前ですが、95%以上がインド人なのでどこに行ってもマイノリティです。 HKUSTではこれはなかったなぁ(ていうかまぁダイバーシティがHKUSTを選んだ理由のひとつでもあるんだけど)。スペインのESADEから交換留学してきているルームメートもESADEではマイノリティは感じたことが無いっていってたな。まぁ我々はインドを学びにはるばるここまできているので別にいいんだけど、どうしてもインド人流(ISB流?)のタイムマネジメントにいまいちなじめない。課題も読まないでくる?そんな品質のアウトプットでくる?直前になって忙しいから来れないってありえる?見たいな感じ。。なのでグループワークが異常に長い。まぁこれは人・チームによるでしょうけどね。授業でのパフォーマンスの高さは皆すごいなーと思うのだが。 ○クラスサイズがでかい 全部じゃないけどほとんどのクラスは80人席以上あるクラスで行われる。なので、発言はがんばっても授業中に1回か2回。小生の取っているクラスはそれほど発言(パーティシペーション)が重視されているわけでもなさそうだけど。まぁこれはかなりマイナス点ですね。クラスサイズは小さいほうが絶対に良い。USTでは超人気クラスでも50人が定員だったから授業に参加している感があったけど80人を超えるとちょっと日本での大学時代を思い出す。 続く
(前回からの続き) 4)食事 当然、全生徒(EMBA生を除く)がキャンパス内に住んでいる以上、食事はかなり充実しているのかなと思いきや、そこはやはりインド、メインの食堂で朝昼晩と毎日提供されているのはカレー中心のインド料理である。献立は毎日ほぼ一緒である(小生にはほとんど見分けがつかない)。火・水・木の昼間にはインターナショナルランチなるものが提供されているが、質はまぁほどほど(宗教柄牛肉ないしね)。メイン食堂のほかにカフェテリアと呼ばれるものがあり、パスタなどを食べることはできるが、なんとなくインド風味に感じてしまう。あとサブウェイもあるけどこれもやはりインド風味。まぁ本当にISBをインターナショナルの生徒を集めたいなら食事環境は改善しないと厳しいであろう。数ヶ月の交換留学生ならまぁ我慢しても良いが、フルタイムで1年間カレーだけとなるとかなり辛いだろう。ちなみに小生はカレー大好きだし、ここのはそれほど辛くないので今のところ不満なしです。お腹も軽く2・3回下した後はまぁ大丈夫。(外で食ってくると毎回軽めの○痢になるけど。。) ちなみに近くのレストランやスーパーまではオート・リクシャー(タイのトゥクトゥクみたいなやつ)で20分程度。結構遠い。。。 5)クラス概要 ISBは1年間のプログラムのため、1セメスタ(タームと呼ばれる)が6週間とやや変則的になっている。校風は非常にコンペティティブで、クラスメート達はトップコンサルファームへ就職すべく、良い成績を取ろうと必死に勉強している。総合的・客観的にみても、授業・生徒・教授の質はかなり高いと思われる(もっとも小生はUSTの時と同様に評判の良い授業しかとっていないので平均値はわかりません)。小生は今期と来期の2ターム(計12週間)をここで勉強し、そのまま卒業する予定です。今期は以下の3クラスを履修しているが、各クラスともに1回2時間・週2コマ(中には教授の都合で3回あるものも)の授業があり、課題やリーディングもそこそこ出るため他校へ交換留学した同級生たちに比べると負荷は高いと思われる(もっとも小生はマーケティング中心なので幾分か楽ではあるけどほぼ毎日アサインメントはある)。 ISBのフルタイム生は週に4~5クラス(つまり8~10コマ)をとっており、皆とても忙しそうである。グループワークはこれからなのでどんな感じになるのか楽しみ。 ちなみに小生が今期履修しているクラスは以下。 ①Entrepreneurial Decision Making 教授はインド人・男性でISBの人気教授の一人。内容は中小規模ビジネスの意思決定理論、といってもマーケティング理論が中心かな。内容はまぁ普通。毎回の授業で課題が2つ3つ出るため結構大変。 ②Introduction of Indian marketing 教授はインド人・男性。インドの実業家を毎回ゲストスピーカーとして呼んで、インドビジネスの実態やマーケティング上の課題を学ぶ授業。Pass/Failクラスのため課題もなく、最後にレポート書いて終わり。楽だしまぁおもしろい。教授いわく、単位はPass/FailだけどISBでもっとも金をかけている(ゲスト料)目玉コースだとのこと。 ③Leveraging Web2.0 - Social Media, Advertising & Analytics 教授はインド人・男性。最新のソーシャルメディアネットワークを使ったマーケティング理論。今回とっている授業の中では一番身近に感じるテーマのため結構おもしろいかな。ちなみにITではまったくない。前半の教授はまぁまぁだけど後半に教授が変わるらしい。後半の教授も良いといいな。 授業の雰囲気にも慣れてきて、ぼちぼちクラスでも発言できるようになってきたので、来週からはもう少し切れ味の鋭い(日本人・東アジア人ならではの)コメントや質問をできるようにしたい。しかし、教授の話は聞けるんだけど前のほうに座っている生徒の発言がなかなか聞き取れない。ISBではクラス内での座席が決められているのだが、小生の席はどのクラスでも後部の列となってしまっている。前の方の列に座れれば他生徒の発言も聞き取り易いし、USTの最初の頃に使っていた「ボディーランゲージを駆使してコミュニケーションをなんとか成立させる」技が使えるので楽なんだが。。
ISBでのエクスチェンジが開始してから早2週間が経過してしまった。ちょっと遅れてしまったが最初にキャンパスとクラスの所感について記載しておきたいと思う。 1)ISBについて ISB(The Indian School of Business)は、インドのハイデロバードにインドの有名企業家たちが州政府の協力のもとに1999年に設立され、経営学修士・経営学博士課程、および企業研修を提供しているた経営学部の専門学校である。要はINSEADやCEIBSみたいなものでHKUSTのような総合大学に付属しているビジネススクールではない。直近のFinancial TimesのグローバルMBAランキングでは世界13位とアジアではHKUSTに次いで2番目に高いランキングである。キャンパスの周辺はハイテクエリアとなっており、マイクロソフト、インフォシス、ウィプロ、グーグルなどの開発センターや理工系大学が立ち並んでいる。プログラムは1年で、年間約550人以上の生徒が学んでいる。女性比率は30%らしいが、インドの国事情を考えるとこれは驚異的な数字だそう(MBAオフィス談)。インド内での学校の評価は抜群で、特にコンサルティング業界への就職に強いらしく、毎年多くの生徒がグローバルファームのデリーやムンバイ支社に就職していく。USTがファイナンス予備校ならばここはコンサルティング予備校といえるであろう。 フルタイムの生徒は、95%以上がインド国籍で、そこからアメリカやイギリス国籍のインド人を抜くと外国人は10人未満である。会ったのはオーストリア人・スペイン人・イタリア人・ロシア人。あと驚いたのはいわゆる黄色人種の中国人・日本人・韓国人はいない。 ビジネススクールとしてのインド内での知名度・人気は抜群であるが、上記の数字から見るとISBは依然ローカルなスクールといえるであろう。学校側は外国人留学生をもっと増やそうと積極的にマーケティング活動や環境向上を図っている。(実際、エクスチェンジ生徒を集めて、”外国人視点”での「ここが変だよISB」座談会を定期的に開催するらしい) 2)交換留学生 さて、小生と同時期に学ぶ交換留学生は18人である。国籍はアメリカ、ペルー、ベルギー、スイス、イタリア、イスラエル、南アフリカ、スペイン、パキスタン、イギリス、イタリア、日本、台湾など多彩。インド人の出戻りエクスチェンジ生もいる(イギリスのトップ校に通うインド人生徒)。しかし、交換留学生内でも黄色人種は、日本人二人と台湾人の女性一人だけ。なんとなく寂しい感じである。あれだけどこに行っても大勢いる、中国人や韓国人がいないのには驚いた。韓国なんてインド進出に力を入れているだけに沢山いてもよさそうなものだが。。。なお、USTにはいなかった国の交換留学生が多いので、個人的には結構うれしい。 また、なんと交換留学生のうち半分は女性である。これには正直驚いた。インドは汚い、危険などのイメージで女性からは敬遠されると思っていたが(実際USTでは男からも敬遠されていた。。)、①中国以外のアジア内での選択肢として人気が高まっている、②ISBの授業の質に対する評判が高い、③女性も安心して生活できるキャンパスが提供されている こととインドの市場としての魅力が相まって人気が出てきているのだろう。 もっとも小生のルームメートのベルギー人は、第一志望:HKUST、第二志望:CUHK、第三希望:CEIBS、第四志望:ISBだったらしいが。。。 3)キャンパス さて、キャンパス内は外のインドとは完全に別世界であり、とても清潔である。「ホテルみたいだよ」との噂は聞いていたが、実際に来てみるとその通りである(といっても2~3つ星ホテルくらいだけど)。ローカル生徒からは「ここをインドと思うなよ」と言われるほど、インドにあるまじき高サービスレベルの環境が提供されている。フルタイムの生徒はキャンパス内にある寮に住むことが義務付けられており、キャンパスはひとつのちょっとした小さな町のような印象を受ける。コンビニエンスストア、ジム・プール、薬局、レクレーション会場、寮、床屋など生活に必要なものはおおよそ備わっている。 生徒達は4つあるStudent Villageのどこかに住んでいおり、寮はアパートメントタイプとルームシェアタイプの二種類がある。小生は4人でキッチン、2人でトイレ・シャワーをシェアするタイプの寮に住んでいるがまずまず快適である。毎日ハウスキーピングがきて部屋の掃除をしてくれるし、お金を払えば専用のメイドも月2000円くらいで雇うことができまる(小生は特に必要性がないので雇ってないけど掃除や食事など何でもやってくれるそう)。ISBはインド国内のMBAとしてはずば抜けて学費が高いためこのようなサービスレベルが提供可能なのだろう。また、世界に通用する国際的なMBAにすることを目標としているため、外国人でも安心して生活できる環境を提供しているらしい。ちなみに、小生のルームメートは先に述べたスペインのESADEから交換留学してきたベルギー人と、ISBのフルタイム生徒のインド人2名である。 (②へ続く)
さて、小生の交換留学先であるが、インドのISB(Indian School of Busines)に決定した。10月から卒業までの3か月間、インドのハイデロバードで学ぶ予定。 以下、交換留学セレクションのプロセスについて記載しておきたいと思う。今年の日程は以下の通りである。 2月7日 : 交換留学希望先の申請締め切り 2月28日:希望校の確定(以降変更禁止。キャンセルした場合はペナルティ発生) 3月7日 :選考結果のアナウンス 小生の場合は、卒業後に東南アジア圏に戻る可能性が高いため、派遣元企業からの指示もあり、第1志望をシンガポール、第2志望をインドのビジネススクールとして出願した。ちなみにHKUSTの南アジア域におけるエクスチェンジの選択肢はシンガポール、インド、オーストラリアのみである。 シンガポールの受け入れ先には、Nanyang大学とNUS(シンガポール大学)の2つのビジネススクールがあるが、Nanyangは、交換留学の受け入れ時期がSpring Term(1~3月)のみとなっており、卒業時期が延びてしまうため私には対象外である。 ということで第1志望:National University of Singapore(NUS) 、第2志望:Indian School of Business(ISB)、 第3志望:Indian Institute of Management, Ahmedabad School of Management(IIM)で出願。 交換留学先の選考プロセスは非常に不透明で、スクールへの貢献度+成績+志望動機の妥当性などを考慮して総合的にMBAオフィスが判断する。昨今の香港での就職難(特にNon Chinese Speaker)から、シンガポール交換留学中に就職活動することを念頭に入れている生徒が多く、第一志望のNUSは3つの席に10人以上が応募する大激戦区となった。言い訳になるが小生以外の生徒はMBAオフィスが最も気にする“就職活動“が志望動機のため、正直小生の分は悪かった。 まあ前述の通り、第一志望のNUSの選考に漏れ、第二志望のISB(Indian School of Business)となったわけだが、IT業界に身を置いている以上、インドでIT企業およびIT人材とのネットワークを強化することは大変有意義なのではないかと期待している。また、日系企業の南アジア圏における目下の課題はインド市場攻略である。そういった観点からもインドを経験することは、自らの専門性にもプラスになると思っている。ISBでは、インド市場マーケティングの授業はもちろんのこと、質の高いIT系の授業が多数提供されている。将来の自分のキャリアに直結するIT企業/IT人材とのネットワーキングを意識し、ISBではIT系授業も受講しようと思う。 まぁなんといっても交換留学の最大の目的は、"Cultural experience"である。巨大市場であるインドを今この時期に経験することは中国(香港)を経験したのと同様にきっと将来大きな意味を持つであろう。 ちなみにHKUSTからインドに行くのは小生だけである。良く他のクラスメートからWhy India?と聞かれるが、毎回Why not? と返してやっている。お前らもわざわら中国に学びに来たくらいなんだからそんなもんわざわざ理由聞かなくてもわかるだろう。中国の次はインドが必ず来るんだよ!と、会社指定で他に選択肢のなかった小生は自分にも言い聞かせています。(笑) インドの天才たちにもまれつつ、インド英語を習得(?)してこよう。楽しみだ。 < 前のページ次のページ >
|